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28 files changed, 2230 insertions, 301 deletions
diff --git a/docs/ja/README.md b/docs/ja/README.md new file mode 100644 index 0000000000..8959a9dd95 --- /dev/null +++ b/docs/ja/README.md @@ -0,0 +1,37 @@ +# Quantum Mechanical Keyboard Firmware + +<!--- + original document: eae21eed7:docs/README.md + git diff eae21eed7 HEAD -- docs/README.md | cat +--> + +[](https://github.com/qmk/qmk_firmware/tags) +[](https://travis-ci.org/qmk/qmk_firmware) +[](https://discord.gg/Uq7gcHh) +[](https://docs.qmk.fm) +[](https://github.com/qmk/qmk_firmware/pulse/monthly) +[](https://github.com/qmk/qmk_firmware/) + +## QMK ファームウェアとは何か? + +QMK (*Quantum Mechanical Keyboard*)は QMK ファームウェア、QMK ツールボックス、qmk.fm およびそれらのドキュメントを保守するオープンソースコミュニティです。QMK ファームウェアは[tmk\_keyboard](http://github.com/tmk/tmk_keyboard) を元にしたキーボードファームウェアで、Atmel AVR コントローラ、より具体的には [OLKB 製品](http://olkb.com)、[ErgoDox EZ](http://www.ergodox-ez.com) キーボードおよび [Clueboard 製品](http://clueboard.co/) のための幾つかの便利な機能を持ちます。また、ChibiOS を使って ARM チップに移植されています。これを使ってあなたの作った手配線のキーボードあるいはカスタムキーボード PCB で作ったキーボードを動かすことができます。 + +## 入手方法 + +QMK のキーマップ、キーボード、機能に貢献をする予定がある場合、最も簡単なのは、[Github を介してリポジトリをフォークし](https://github.com/qmk/qmk_firmware#fork-destination-box)、リポジトリをあなたの開発環境にクローンして変更を加え、それらをプッシュし、[プルリクエスト](https://github.com/qmk/qmk_firmware/pulls)を開くことです。 + +それ以外の場合は、`git clone https://github.com/qmk/qmk_firmware` を介して直接クローンすることができます。zip または tar ファイルをダウンロードしないでください。コンパイルするためのサブモジュールをダウンロードするために git リポジトリが必要です。 + +## コンパイル方法 + +コンパイルをする前に、AVR または ARM 開発のための[環境をインストール](ja/getting_started_build_tools.md)する必要があります。それが完了したら、`make` コマンドを使用して、以下の表記でキーボードとキーマップをビルドします。 + + make planck/rev4:default + +これは、`planck` の `rev4` リビジョンを `default` キーマップでビルドします。全てのキーボードにリビジョン(サブプロジェクトまたはフォルダとも呼ばれます)があるわけではありません。その場合は省略されます: + + make preonic:default + +## カスタマイズ方法 + +QMK には、探求すべき多くの[機能](ja/features.md)と、深堀りするための[リファレンス ドキュメント](http://docs.qmk.fm)がたくさんあります。ほとんどの機能は[キーマップ](ja/keymap.md)を変更し、[キーコード](ja/keycodes.md)を変更することで活用されます。 diff --git a/docs/ja/_summary.md b/docs/ja/_summary.md new file mode 100644 index 0000000000..e5e19ddc80 --- /dev/null +++ b/docs/ja/_summary.md @@ -0,0 +1,124 @@ +* [完全な初心者のガイド](ja/newbs.md) + * [はじめに](ja/newbs_getting_started.md) + * [初めてのファームウェアの構築](ja/newbs_building_firmware.md) + * [ファームウェアのフラッシュ](ja/newbs_flashing.md) + * [テストとデバッグ](ja/newbs_testing_debugging.md) + * [QMK における Git 運用作法](ja/newbs_git_best_practices.md) + * [あなたのフォークの master ブランチ](ja/newbs_git_using_your_master_branch.md) + * [マージの競合の解決](ja/newbs_git_resolving_merge_conflicts.md) + * [同期のとれていない git ブランチの再同期](ja/newbs_git_resynchronize_a_branch.md) + * [学習リソース](ja/newbs_learn_more_resources.md) + +* [QMKの基本](ja/README.md) + * [QMKの導入](ja/getting_started_introduction.md) + * [QMK CLI](ja/cli.md) + * [QMK CLI 設定](ja/cli_configuration.md) + * [QMKへの貢献](ja/contributing.md) + * [Githubの使い方](ja/getting_started_github.md) + * [ヘルプ](ja/getting_started_getting_help.md) + +* [破壊的な変更](ja/breaking_changes.md) + * [2019年8月30日](ja/ChangeLog/20190830.md) + +* [FAQ](ja/faq.md) + * [一般的なFAQ](ja/faq_general.md) + * [QMKのビルド/コンパイル](ja/faq_build.md) + * [QMKのデバッグ/トラブルシューティング](ja/faq_debug.md) + * [キーマップ](ja/faq_keymap.md) + * [Zadigを使ったドライバのインストール](ja/driver_installation_zadig.md) + +* 詳細なガイド + * [ビルドツールのインストール](ja/getting_started_build_tools.md) + * [Vagrantのガイド](ja/getting_started_vagrant.md) + * [ビルド/コンパイルの説明](ja/getting_started_make_guide.md) + * [ファームウェアのフラッシュ](ja/flashing.md) + * [機能のカスタマイズ](ja/custom_quantum_functions.md) + * [キーマップの概要](ja/keymap.md) + +* [ハードウェア](ja/hardware.md) + * [AVR プロセッサ](ja/hardware_avr.md) + * [ドライバ](ja/hardware_drivers.md) + +* リファレンス + * [キーボード ガイドライン](ja/hardware_keyboard_guidelines.md) + * [設定オプション](ja/config_options.md) + * [キーコード](ja/keycodes.md) + * [コーディング規約 - C](ja/coding_conventions_c.md) + * [コーディング規約 - Python](ja/coding_conventions_python.md) + * [ドキュメント ベストプラクティス](ja/documentation_best_practices.md) + * [ドキュメント テンプレート](ja/documentation_templates.md) + * [用語](ja/reference_glossary.md) + * [ユニットテスト](ja/unit_testing.md) + * [便利な関数](ja/ref_functions.md) + * [Configurator サポート](ja/reference_configurator_support.md) + * [info.json 形式](ja/reference_info_json.md) + * [Python CLI 開発](ja/cli_development.md) + +* [機能](ja/features.md) + * [基本的なキーコード](ja/keycodes_basic.md) + * [US ANSI シフトキー](ja/keycodes_us_ansi_shifted.md) + * [Quantum キーコード](ja/quantum_keycodes.md) + * [Advanced キーコード](ja/feature_advanced_keycodes.md) + * [オーディオ](ja/feature_audio.md) + * [自動シフト](ja/feature_auto_shift.md) + * [バックライト](ja/feature_backlight.md) + * [ブルートゥース](ja/feature_bluetooth.md) + * [ブートマジック](ja/feature_bootmagic.md) + * [コンボ](ja/feature_combo.md) + * [コマンド](ja/feature_command.md) + * [Debounce API](ja/feature_debounce_type.md) + * [DIP スイッチ](ja/feature_dip_switch.md) + * [動的マクロ](ja/feature_dynamic_macros.md) + * [エンコーダ](ja/feature_encoders.md) + * [グレイブ エスケープ](ja/feature_grave_esc.md) + * [触覚フィードバック](ja/feature_haptic_feedback.md) + * [HD44780 LCD コントローラ](ja/feature_hd44780.md) + * [キーロック](ja/feature_key_lock.md) + * [レイアウト](ja/feature_layouts.md) + * [リーダー キー](ja/feature_leader_key.md) + * [LED マトリクス](ja/feature_led_matrix.md) + * [マクロ](ja/feature_macros.md) + * [マウスキー](ja/feature_mouse_keys.md) + * [OLED ドライバ](ja/feature_oled_driver.md) + * [One Shot Keys](ja/feature_advanced_keycodes.md#one-shot-keys) + * [ポインティング デバイス](ja/feature_pointing_device.md) + * [PS/2 マウス](ja/feature_ps2_mouse.md) + * [RGB ライト](ja/feature_rgblight.md) + * [RGB マトリクス](ja/feature_rgb_matrix.md) + * [Space Cadet](ja/feature_space_cadet.md) + * [分割キーボード](ja/feature_split_keyboard.md) + * [Stenography](ja/feature_stenography.md) + * [Swap Hands](ja/feature_swap_hands.md) + * [タップ ダンス](ja/feature_tap_dance.md) + * [Terminal](ja/feature_terminal.md) + * [感熱式プリンタ](ja/feature_thermal_printer.md) + * [ユニコード](ja/feature_unicode.md) + * [Userspace](ja/feature_userspace.md) + * [Velocikey](ja/feature_velocikey.md) + +* メーカーおよびモッダーのために + * [Hand Wiring Guide](ja/hand_wire.md) + * [ISP Flashing Guide](ja/isp_flashing_guide.md) + * [ARM デバッグ ガイド](ja/arm_debugging.md) + * [I2C ドライバ](ja/i2c_driver.md) + * [GPIO コントロール](ja/internals_gpio_control.md) + * [Proton C 規約](ja/proton_c_conversion.md) + +* より深く知るために + * [キーボードがどのように動作するか](ja/how_keyboards_work.md) + * [QMKの理解](ja/understanding_qmk.md) + +* 他の話題 + * [EclipseでQMKを使用](ja/other_eclipse.md) + * [VSCodeでQMKを使用](ja/other_vscode.md) + * [サポート](ja/support.md) + * [翻訳を追加する方法](ja/translating.md) + +* QMK の内部詳細(作成中) + * [定義](ja/internals_defines.md) + * [Input Callback Reg](ja/internals_input_callback_reg.md) + * [Midi ドライバ](ja/internals_midi_device.md) + * [Midi デバイスのセットアップ手順](ja/internals_midi_device_setup_process.md) + * [Midi ユーティリティ](ja/internals_midi_util.md) + * [Send Functions](ja/internals_send_functions.md) + * [Sysex Tools](ja/internals_sysex_tools.md) diff --git a/docs/ja/arm_debugging.md b/docs/ja/arm_debugging.md new file mode 100644 index 0000000000..6267d0f8ad --- /dev/null +++ b/docs/ja/arm_debugging.md @@ -0,0 +1,92 @@ +# Eclipse を使った ARM デバッグ + +<!--- + original document: eae21eed7:docs/arm_debugging.md + git diff eae21eed7 HEAD -- docs/arm_debugging.md | cat +--> + +このページでは、SWD アダプタとオープンソース/フリーツールを使って ARM MCU をデバッグするためのセットアップ方法について説明します。このガイドでは、GNU MCU Eclipse IDE for C/C++ Developers および OpenOCD を必要な依存関係と一緒にインストールします。 + +このガイドは上級者向けであり、あなたのマシンで、MAKE フローを使って、ARM 互換キーボードをコンパイルできることを前提にしています。 + +## ソフトウェアのインストール + +ここでの主な目的は MCU Eclipse IDE を正しくマシンにインストールすることです。必要な手順は[この](https://gnu-mcu-eclipse.github.io/install/)インストールガイドから派生しています。 + +### xPack マネージャ + +このツールはソフトウェアパッケージマネージャであり、必要な依存関係を取得するために使われます。 + +XPM は Node.js を使って実行されるため、[ここ](https://nodejs.org/en/)から取得してください。インストール後に、ターミナルを開き `npm -v` と入力します。バージョン番号が返ってくるとインストールは成功です。 + +XPM のインストール手順は[ここ](https://www.npmjs.com/package/xpm)で見つけることができ、OS 固有のものです。ターミナルに `xpm --version` と入力すると、ソフトウェアのバージョンが返ってくるはずです。 + +### ARM ツールチェーン + +XPM を使うと、ARM ツールチェーンをとても簡単にインストールできます。`xpm install --global @xpack-dev-tools/arm-none-eabi-gcc` とコマンドを入力します。 + +### Windows ビルドツール + +Windows を使っている場合は、これをインストールする必要があります! + +`xpm install --global @gnu-mcu-eclipse/windows-build-tools` + +### プログラマ/デバッガドライバ + +プログラマのドライバをインストールします。このチュートリアルはほとんどどこでも入手できる ST-Link v2 を使って作成されました。 +ST-Link を持っている場合は、ドライバは[ここ](https://www.st.com/en/development-tools/stsw-link009.html)で見つけることができます。そうでない場合はツールの製造元にお問い合わせください。 + +### OpenOCD + +この依存関係により、SWD は GDB からアクセスでき、デバッグに不可欠です。`xpm install --global @xpack-dev-tools/openocd` を実行します。 + +### Java + +Java は Eclipse で必要とされるため、[ここ](https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html)からダウンロードしてください。 + +### GNU MCU Eclipse IDE + +最後に IDE をインストールする番です。[ここ](https://github.com/gnu-mcu-eclipse/org.eclipse.epp.packages/releases/)のリリースページから最新バージョンを取得します。 + +## Eclipse の設定 + +ダウンロードした Eclipse IDE を開きます。QMK ディレクトリをインポートするために、File -> Import -> C/C++ -> Existing Code as Makefile Project を選択します。Next を選択し、Browse を使用して QMK フォルダを選択します。tool-chain リストから ARM Cross GCC を選択し、Finish を選択します。 + +これで、左側に QMK フォルダが表示されます。右クリックして、Properties を選択します。左側で MCU を展開し、ARM Toolchains Paths を選択します。xPack を押して OK を押します。OpenOCD Path で同じことを繰り返し、Windows の場合は、Build Tools Path でも同じことを繰り返します。Apply and Close を選択します。 + +ここで、必要な MCU パッケージをインストールします。Window -> Perspective -> Open Perspective -> Other... -> Packs を選択して、Packs perspective に移動します。Packs タブの横にある黄色のリフレッシュ記号を選択します。これは様々な場所から MCU の定義を要求するため、時間が掛かります。一部のリンクが失敗した場合は、おそらく Ignore を選択できます。 + +これが終了すると、ビルドやデバッグする MCU を見つけることができるはずです。この例では、STM32F3 シリーズの MCU を使います。左側で、STMicroelectronics -> STM32F3 Series を選択します。中央のウィンドウに、pack が表示されます。右クリックし、Install を選択します。それが終了したら、Window -> Perspective -> Open Perspective -> Other... -> C/C++ を選択してデフォルトのパースペクティブに戻ることができます。 + +Eclipse に QMK をビルドしようとするデバイスを教える必要があります。QMK フォルダを右クリック -> Properties -> C/C++ Build -> Settings を選択します。Devices タブを選択し、Devices の下から MCU の適切な種類を選択します。私の例では、STM32F303CC です。 + +この間に、Build コマンドもセットアップしましょう。C/C++ Build を選択し、Behavior タブを選択します。build コマンドのところで、`all` を必要な make コマンドに置き換えます。例えば、rev6 Planck の default キーマップの場合、これは `planck/rev6:default` になります。Apply and Close を選択します。 + +## ビルド + +全て正しくセットアップできていれば、ハンマーボタンを押すとファームウェアがビルドされ、.binファイルが出力されるはずです。 + +## デバッグ + +### デバッガの接続 + +ARM MCU は、クロック信号(SWCLK) とデータ信号(SWDIO) で構成される Single Wire Debug (SWD) プロトコルを使います。MCUを 完全に操作するには、この2本のワイヤとグラウンドを接続するだけで十分です。ここでは、キーボードは USB を介して電力が供給されると想定しています。手動でリセットボタンを使えるため、RESET 信号は必要ありません。より高度なセットアップのために printf と scanf をホストに非同期にパイプする SWO 信号を使用できますが、私たちのセットアップでは無視します。 + +注意: SWCLK と SWDIO ピンがキーボードのマトリックスで使われていないことを確認してください。もし使われている場合は、一時的に他のピンに切り替えることができます。 + +### デバッガの設定 + +QMK フォルダを右クリックし、Debug As -> Debug Configurations... を選択します。ここで、GDB OpenOCD Debugging をダブルクリックします。Debugger タブを選択し、MCU に必要な設定を入力します。これを見つけるにはいじったりググったりする必要があるかもしれません。STM32F3 用のデフォルトスクリプトは stm32f3discovery.cfg と呼ばれます。OpenOCD に伝えるには、Config options で `-f board/stm32f3discovery.cfg` と入力します。 + +注意: 私の場合、この設定スクリプトはリセット操作を無効にするために編集が必要です。スクリプトの場所は、通常はパス `openocd/version/.content/scripts/board` の下の実際の実行可能フィールドの中で見つかります。ここで、私は `reset_config srst_only` を `reset_config none` に編集しました。 + +Apply and Close を選択します。 + +### デバッガの実行 + +キーボードをリセットしてください。 + +虫アイコンをクリックし、もし全てうまく行けば Debug パースペクティブに移動します。ここでは、main 関数の最初でプログラムカウンタが停止するので、Play ボタンを押します。全てのデバッガのほとんどの機能は ARM MCU で動作しますが、正確な詳細については google があなたのお友達です! + + +ハッピーデバッギング! diff --git a/docs/ja/cli.md b/docs/ja/cli.md new file mode 100644 index 0000000000..ef3752873d --- /dev/null +++ b/docs/ja/cli.md @@ -0,0 +1,227 @@ +# QMK CLI + +<!--- + original document: d598f01cb:docs/cli.md + git diff d598f01cb HEAD -- docs/cli.md | cat +--> + +このページは QMK CLI のセットアップと使用方法について説明します。 + +# 概要 + +QMK CLI を使用すると QMK キーボードの構築と作業が簡単になります。QMK ファームウェアの取得とコンパイル、キーマップの作成などのようなタスクを簡素化し合理化するためのコマンドを多く提供します。 + +* [グローバル CLI](#global-cli) +* [ローカル CLI](#local-cli) +* [CLI コマンド](#cli-commands) + +# 必要事項 + +CLI は Python 3.5 以上を必要とします。我々は必要事項の数を少なくしようとしていますが、[`requirements.txt`](https://github.com/qmk/qmk_firmware/blob/master/requirements.txt) にリストされているパッケージもインストールする必要があります。 + +# グローバル CLI :id=global-cli + +QMK は、QMK ビルド環境のセットアップ、QMK の操作、および `qmk_firmware` の複数のコピーの操作を容易にできるインストール可能な CLI を提供します。これを定期的にインストールおよび更新することをお勧めします。 + +## Homebrew を使ったインストール (macOS、いくつかの Linux) + +[Homebrew](https://brew.sh) をインストールしている場合は、タップして QMK をインストールすることができます: + +``` +brew tap qmk/qmk +brew install qmk +export QMK_HOME='~/qmk_firmware' # オプション、`qmk_firmware` の場所を設定します +qmk setup # これは `qmk/qmk_firmware` をクローンし、オプションでビルド環境をセットアップします +``` + +## easy_install あるいは pip を使ってインストール + +上のリストにあなたのシステムがない場合は、QMK を手動でインストールすることができます。最初に、python 3.5 (以降)をインストールしていて、pip をインストールしていることを確認してください。次に以下のコマンドを使って QMK をインストールします: + +``` +pip3 install qmk +export QMK_HOME='~/qmk_firmware' # オプション、`qmk_firmware` の場所を設定します +qmk setup # これは `qmk/qmk_firmware` をクローンし、オプションでビルド環境をセットアップします +``` + +## 他のオペレーティングシステムのためのパッケージ + +より多くのオペレーティングシステム用に `qmk` パッケージを作成および保守する人を探しています。OS 用のパッケージを作成する場合は、以下のガイドラインに従ってください: + +* これらのガイドラインと矛盾する場合は、OS のベストプラクティスに従ってください + * 逸脱する場合は、理由をコメントに文章化してください。 +* virtualenv を使ってインストールしてください +* 環境変数 `QMK_HOME` を設定して、ファームウェアソースを `~/qmk_firmware` 以外のどこかにチェックアウトするようにユーザに指示してください。 + +# ローカル CLI :id=local-cli + +グローバル CLI を使いたくない場合は、`qmk_firmware` に付属のローカル CLI があります。`qmk_firmware/bin/qmk` で見つけることができます。任意のディレクトリから `qmk` コマンドを実行でき、常に `qmk_firmware` のコピー上で動作します。 + +**例**: + +``` +$ ~/qmk_firmware/bin/qmk hello +Ψ Hello, World! +``` + +## ローカル CLI の制限 + +グローバル CLI と比較して、ローカル CLI には幾つかの制限があります: + +* ローカル CLI は `qmk setup` あるいは `qmk clone` をサポートしません。 +* 複数のリポジトリがクローンされている場合でも、ローカル CLI は常に `qmk_firmware` ツリー上で動作します。 +* ローカル CLI は virtualenv で動作しません。そのため依存関係が競合する可能性があります + +# CLI コマンド :id=cli-commands + +## `qmk cformat` + +このコマンドは clang-format を使って C コードを整形します。引数無しで実行して全てのコアコードを整形するか、コマンドラインでファイル名を渡して特定のファイルに対して実行します。 + +**使用法**: + +``` +qmk cformat [file1] [file2] [...] [fileN] +``` + +## `qmk compile` + +このコマンドにより、任意のディレクトリからファームウェアをコンパイルすることができます。<https://config.qmk.fm> からエクスポートした JSON をコンパイルするか、リポジトリ内でキーマップをコンパイルすることができます。 + +**Configurator Exports での使い方**: + +``` +qmk compile <configuratorExport.json> +``` + +**キーマップでの使い方**: + +``` +qmk compile -kb <keyboard_name> -km <keymap_name> +``` + +## `qmk flash` + +このコマンドは `qmk compile` に似ていますが、ブートローダを対象にすることもできます。ブートローダはオプションで、デフォルトでは `:flash` に設定されています。 +違うブートローダを指定するには、`-bl <bootloader>` を使ってください。利用可能なブートローダの詳細については、<https://docs.qmk.fm/#/ja/flashing> +を見てください。 + +**Configurator Exports での使い方**: + +``` +qmk flash <configuratorExport.json> -bl <bootloader> +``` + +**キーマップでの使い方**: + +``` +qmk flash -kb <keyboard_name> -km <keymap_name> -bl <bootloader> +``` + +**ブートローダのリスト** + +``` +qmk flash -b +``` + +## `qmk config` + +このコマンドにより QMK の挙動を設定することができます。完全な `qmk config` のドキュメントについては、[CLI 設定](ja/cli_configuration.md)を見てください。 + +**使用法**: + +``` +qmk config [-ro] [config_token1] [config_token2] [...] [config_tokenN] +``` + +## `qmk docs` + +このコマンドは、ドキュメントを参照または改善するために使うことができるローカル HTTP サーバを起動します。デフォルトのポートは 8936 です。 + +**使用法**: + +``` +qmk docs [-p PORT] +``` + +## `qmk doctor` + +このコマンドは環境を調査し、潜在的なビルドあるいは書き込みの問題について警告します。 + +**使用法**: + +``` +qmk doctor +``` + +## `qmk json-keymap` + +QMK Configurator からエクスポートしたものから keymap.c を生成します。 + +**使用法**: + +``` +qmk json-keymap [-o OUTPUT] filename +``` + +## `qmk kle2json` + +このコマンドにより、生の KLE データから QMK Configurator の JSON へ変換することができます。絶対パスあるいは現在のディレクトリ内のファイル名のいずれかを受け取ります。デフォルトでは、`info.json` が既に存在している場合は上書きしません。上書きするには、`-f` あるいは `--force` フラグを使ってください。 + +**使用法**: + +``` +qmk kle2json [-f] <filename> +``` + +**例**: + +``` +$ qmk kle2json kle.txt +☒ File info.json already exists, use -f or --force to overwrite. +``` + +``` +$ qmk kle2json -f kle.txt -f +Ψ Wrote out to info.json +``` + +## `qmk list-keyboards` + +このコマンドは現在 `qmk_firmware` で定義されている全てのキーボードをリスト化します。 + +**使用法**: + +``` +qmk list-keyboards +``` + +## `qmk new-keymap` + +このコマンドは、キーボードの既存のデフォルトのキーマップに基づいて新しいキーマップを作成します。 + +**使用法**: + +``` +qmk new-keymap [-kb KEYBOARD] [-km KEYMAP] +``` + +## `qmk pyformat` + +このコマンドは `qmk_firmware` 内の python コードを整形します。 + +**使用法**: + +``` +qmk pyformat +``` + +## `qmk pytest` + +このコマンドは python のテストスィートを実行します。python コードに変更を加えた場合、これの実行が成功することを確認する必要があります。 + +**使用法**: + +``` +qmk pytest +``` diff --git a/docs/ja/cli_configuration.md b/docs/ja/cli_configuration.md new file mode 100644 index 0000000000..7e9c3e57fa --- /dev/null +++ b/docs/ja/cli_configuration.md @@ -0,0 +1,126 @@ +# QMK CLI 設定 + +<!--- + original document: d598f01cb:docs/cli_configuration.md + git diff d598f01cb HEAD -- docs/cli_configuration.md | cat +--> + +このドキュメントは `qmk config` がどのように動作するかを説明します。 + +# はじめに + +QMK CLI の設定はキーバリューシステムです。各キーはピリオドで区切られたサブコマンドと引数名で構成されます。これにより、設定キーと設定された引数の間で簡単かつ直接的な変換が可能になります。 + +## 簡単な例 + +例として、`qmk compile --keyboard clueboard/66/rev4 --keymap default` コマンドを見てみましょう。 + +設定から読み取ることができる2つのコマンドライン引数があります: + +* `compile.keyboard` +* `compile.keymap` + +これらを設定してみましょう: + +``` +$ qmk config compile.keyboard=clueboard/66/rev4 compile.keymap=default +compile.keyboard: None -> clueboard/66/rev4 +compile.keymap: None -> default +Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini' +``` + +これで、毎回キーボードとキーマップを設定することなく、`qmk compile` を実行することができます。 + +## ユーザデフォルトの設定 + +複数のコマンド間で設定を共有したい場合があります。例えば、いくつかのコマンドは引数 `--keyboard` を受け取ります。全てのコマンドでこの値を設定する代わりに、その引数を受け取る全てのコマンドで使われるユーザ値を設定することができます。 + +例: + +``` +$ qmk config user.keyboard=clueboard/66/rev4 user.keymap=default +user.keyboard: None -> clueboard/66/rev4 +user.keymap: None -> default +Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini' +``` + +# CLI ドキュメント (`qmk config`) + +`qmk config` コマンドは基礎となる設定とやり取りするために使われます。引数無しで実行すると、現在の設定を表示します。引数が指定された場合、それらは設定トークンと見なされます。設定トークンは以下の形式の空白を含まない文字列です: + + <subcommand|general|default>[.<key>][=<value>] + +## 設定値の設定 + +設定キーに等号 (=) を入れることで、設定値を設定することができます。キーは常に完全な `<section>.<key>` 形式である必要があります。 + +例: + +``` +$ qmk config default.keymap=default +default.keymap: None -> default +Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini' +``` + +## 設定値の読み込み + +設定全体、単一のキー、あるいはセクション全体の設定値を読み取ることができます。1つ以上の値を表示するために複数のキーを指定することができます。 + +### 全体の構成例 + + qmk config + +### セクション全体の例 + + qmk config compile + +### 単一キーの例 + + qmk config compile.keyboard + +### 複数キーの例 + + qmk config user compile.keyboard compile.keymap + +## 設定値の削除 + +設定値を特別な文字列 `None` に設定することで、設定値を削除することができます。 + +例: + +``` +$ qmk config default.keymap=None +default.keymap: default -> None +Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini' +``` + +## 複数の操作 + +複数の読み込みおよび書き込み操作を1つのコマンドに組み合わせることができます。それらは順番に実行および表示されます: + +``` +$ qmk config compile default.keymap=default compile.keymap=None +compile.keymap=skully +compile.keyboard=clueboard/66_hotswap/gen1 +default.keymap: None -> default +compile.keymap: skully -> None +Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini' +``` + +# ユーザ設定オプション + +| キー | デフォルト値 | 説明 | +|-----|---------------|-------------| +| user.keyboard | None | キーボードのパス (例: `clueboard/66/rev4`) | +| user.keymap | None | キーマップ名 (例: `default`) | +| user.name | None | ユーザの github のユーザ名。 | + +# 全ての設定オプション + +| キー | デフォルト値 | 説明 | +|-----|---------------|-------------| +| compile.keyboard | None | キーボードのパス (例: `clueboard/66/rev4`) | +| compile.keymap | None | キーマップ名 (例: `default`) | +| hello.name | None | 実行時の挨拶の名前 | +| new_keyboard.keyboard | None | キーボードのパス (例: `clueboard/66/rev4`) | +| new_keyboard.keymap | None | キーマップ名 (例: `default`) | diff --git a/docs/ja/config_options.md b/docs/ja/config_options.md new file mode 100644 index 0000000000..6cdbd2cf1f --- /dev/null +++ b/docs/ja/config_options.md @@ -0,0 +1,393 @@ +# QMK の設定 + +<!--- + original document: 0f43c2652:docs/config_options.md + git diff 0f43c2652 HEAD -- docs/config_options.md | cat +--> + +QMK はほぼ無制限に設定可能です。可能なところはいかなるところでも、やりすぎな程、ユーザーがコードサイズを犠牲にしてでも彼らのキーボードをカスタマイズをすることを許しています。ただし、このレベルの柔軟性により設定が困難になります。 |